新入社員研修 成長のステップを仲間とともに

 4月1日に新たな仲間として迎えた新入社員11名。社会人としての心構えやビジネスマナーなどを学び、早く職場の環境に馴染み業務を円滑に進められるよう様々な研修に参加しました。
 当社は、【地球環境の保護と住環境の充実】を目指して新入社員が社業に努めることができるよう、新人育成プログラムやキャリアアップの機会を創出しています。

 新入社員ビジネスマナー研修は企業の研修を専門とする「株式会社ビィ・ウィズ(中安留美代表取締役社長)」を講師に迎えて実施しました。挨拶や言葉づかい、相手に与える第一印象の重要性、名刺交換、電話応対など社会人としての基本的な心構えや、組織内でのコミュニケーション力、SNSやメールのデジタルマナー、仕事の段取り、メンタル面の強化など実践的なビジネススキルに至る幅広い研修プログラムを学びました。

5日間のメイン講師を務めた中安社長

 名刺交換の研修では、名刺入れの持ち方や名刺を胸の高さより下げないこと、名前を確認することなど教わったポイントを踏まえて二人一組となって実践。電話応対の練習では声の大きさや明瞭さ、スピードなどに注意して電話の向こうにいる相手に内容が伝わるよう会話する大切さを学びました。通話のやり取りを録音できる機器を使い、二人一組となって電話応対を実践し、一人ひとりが自らの対応の仕方を聞きながら改善点を確認しました。
 研修のメイン講師を務めた(株)ビィ・ウィズの中安社長からは、新入社員一人ひとりが名刺交換などの実践ワークをその都度行った後に良かった点や修正すべき点のアドバイスがありました。新入社員たちにとっては、新人としての行動や態度を自覚した上で自らが将来目指す社会人像が見えてくる実り多き研修となりました。

名刺交換の目的は相手の名前と顔を一致させることと学ぶ
「受ける」と「かける」では電話応対の仕方に違いがあることを理解

 4月10~11日の2日間、向浜第一工場ホールにて木材・合板博物館(運営・公益財団法人 PHOENIX)が主催する「ウッドマスター(基礎)講習会」の講義がオンライン(ZOOM)によって行われました。
 基礎コースでは新規採用者を主な対象として森林・林業・木材産業に関する川上から川下までの基礎知識を身につけるための講義と実習を2日間の日程で行います。地球温暖化防止と森林・林業・木材利用、森林認証制度と合法木材、合板などに使う樹種解説などのカリキュラムを学び、合板・木材産業の従事者としての知識や意識を高めました。

 4月15日には、株式会社秋田銀行の営業支援部職員を講師に迎えて新入社員マネーセミナー「ゆとりある未来のための資産づくり~ライフイベントに必要な"お金"のハナシ~」の研修を行いました。お金に関する知識や判断力である「金融リテラシー」の向上が求められている世情が教示され、秋田銀行でも学生を対象とした金融教育を奨励しているとのお話がありました。「金融リテラシー」が高まることで経済的に自立し、より豊かな生活を送ることができるようになります。
 健康管理や家事、情報収集、コミュニケーション能力などの「生活スキル」の一つとしての「金融リテラシー」の重要性を学んだ新入社員たち。学生時代とは異なる社会人としてのお金との向き合い方を学び、自分が仕事をして給料を得て将来訪れるであろう結婚や出産、住宅購入など「ライフイベント」に備えて今からやるべきことが明確化された様子でした。

夢を実現するための資産づくりの大切さを社会人1年目から学ぶことができた新入社員たち

 また別の日には、品質保証課の社員が品質管理や合板の日本農林規格(JAS)などについての講習を行いました。品質保証課の業務内容、品質管理(Quality Control、QC)と品質保証(Quality Assurance、QA)の違い、JASに基づく合板の検査や機械メンテナンスの重要性などを説明。また、丸太を単板にするロータリーレースや単板を乾燥させるドライヤー、接着工程のスプレッダー、AIによる板面検査機などの機械設備と合わせて合板製造における各部署の説明も行いました。

品質保証課の進藤和也課長補佐と澤木美晴が講習を担当

 また、当社グループ企業で合板販売を担うアイプライの社員が合板の営業に関する講習も実施しました。構造用合板やコンクリート型枠用合板、化粧合板など合板の種類に関すること、合板の用途の話として、木造住宅の壁や床・屋根に使用すると地震や台風に対して強い建物が出来上がることなどの説明を行いました。
 また、合板がお客様に届くまでの商品流通ルートについて、商社や問屋、工務店、ホームセンターなどの関係を説明し、アイプライとしてより多くの合板を効率良く販売していくための仕組みづくりを行っていることを伝えました。

アイプライ営業部の佐々木理司が講習を担当

 研修全体を通じて新入社員たちは、社会人としてのビジネスマナーや社会人に求められる基本的スキル、会社の業務内容や林業・木材産業の現状など多岐にわたる内容を学ぶことができました。学んだことを今後の日常業務の中で実践を繰り返し社会人として日々成長していくことを期待しています。
 当社は社員が働きやすい職場環境を整備しながら社員のスキルアップや生産性の向上に取り組み、国産材合板の利用拡大と地域社会への貢献に努めて参ります。

TOP